今回は夜間痛がどんな疾患に診られるのか。
また、その原因についてもお話したいと思います。
夜寝ていると肩が痛くなり起きてしまったり、
寝ようとすると痛みで寝付きが悪くなってしまう
ことはありませんか?
今回は、それらの原因となる疾患や状態を
詳しくお話ししていきたいと思います。
痛みの中でも夜間痛は、眠る時に発するため寝不足となり
疲労が回復されなかったり、ストレスになってしまいますよね。
多くは、寝返りをしたときの疼くような感覚がみられます。
原因についてはまだ明らかにされていませんが、
骨内圧、烏口肩峰靭帯下圧、肩峰下圧の上昇等が
関係するとされています。
炎症による腫れや肥厚、痛みが発し、肩関節の周囲の筋肉の
防御収縮により圧が上昇して痛みが誘発されると考えられます。
考えられる疾患
①肩峰下滑液包炎
②腱板損傷
③上腕二頭筋長頭腱炎
①肩峰下滑液包炎って???
まず、肩峰下滑液包とは肩関節の
運動を滑らかにするため、肩峰下関節に存在しています。
特に、肩を外転(外に上げる)させる動きをする際には
骨頭と肩峰の間に滑り込むようにして摩擦を防ぐように働きます。
肩関節を外転する筋肉には、三角筋(中部繊維)・棘上筋があり
外転の最後にサポートをするように働く、外旋筋には
棘下筋・小円筋などがあります。
そのなかでアウターマッスル(外側・浅い所の筋肉)は三角筋。
インナーマッスル(内側・深い所の筋肉)は棘上筋・棘下筋・小円筋
と、分かれています。
肩峰下滑液包炎を招いている原因として、
インナーマッスルが使えていない状態で
アウターマッスルが優先的に働いて
肩を使い過ぎてしまうと骨頭と肩峰との間で滑液包が摩擦を受け、
その状態が続くと炎症が起きてきてしまいます。
②腱板損傷って???
まず始めに腱板とは4つの筋肉が集合してつくられます。
棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋
この4つを総称してローテーターカフなどとも呼ばれます。
肩を動かす主な筋肉は先程もお話したように
三角筋や大胸筋など表層の大きな筋肉であり、
腱板の主な作用は、上腕骨頭を関節窩に押しつけ、
安定性をもたらすことにあります。
腱板損傷は、野球など、スポーツで肩を使い過ぎた際に
烏口肩峰アーチに繰り返し衝突する事で腱板の炎症が起きます。
また、加齢による腱板の変性もあり、腱板が弱くなっている
状態で重い荷物を持ったり等といった負荷がかかると
痛めてしまうこともあります。
腱板の中でも烏口肩峰アーチの下に位置する棘上筋腱は
もっとも障害を受けやすくなります。
一度腱板を損傷し治療をせずにいると、
腕をダラッとさせて安静にしている時でも痛みが
出てきてしまいます。
③上腕二頭筋長頭腱炎って???
上腕二頭筋とは長頭と短頭に分かれていて、
長頭は烏口突起に付着し短頭は関節上結節に付着し
それぞれ橈骨粗面という前腕の前側へと停止します。
この筋肉は結節間溝という骨と骨の間のくぼみを
通っているので、筋肉の過度な負担や使い過ぎで
この結節間溝という部分で炎症が起こってしまいます。
特になりやすいのが肩の内側への巻きこみが強く
いわゆる猫背になっている人ほど結節間溝へかかる
負荷が強くなり炎症をきたしやすくなります。
野球やバレーボールで肩をよく使う人や
加齢や変性により筋肉が弱くなってしまっている時に
重い物を持って傷めるケースが多くあります。
まずは肩にかかる負担の軽減のために
いまの骨格の歪みを正していき、普段から負担の
かかりにくい身体を作っていく必要があります。
肩の痛みにより夜寝つきが悪く疲れが取れていない方、
是非一度ボディメンテナンスkeiwa整骨院へお越しください。
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