肩こりの痛みの原因に肩甲骨周りの幾つかの筋肉や神経が縮こまり、血流の流れが悪くなると肩に痛みが出てきます。それに胸の方にも痛みがでるときがあります。
何故かというと胸の筋肉や神経も肩こりと密接に関係しているからです。
目次
大胸筋とは?
大胸筋という胸の筋肉は肋骨から腕にかけてついています。鎖骨・胸肋部・腹部から始まり上腕骨の大結節稜という所に付着します。神経は外側・内側胸筋神経が走行しています。働きは肩関節の屈曲・内転・内旋などに使われます。
大胸筋と肋骨が硬いと息がしにくい
大胸筋が硬くなると呼吸にも影響することがあります。
呼吸をする際に肋骨が動くことによって酸素を取り入れて、二酸化炭素を出す事が出来ます。肋骨が上手く動かないと深呼吸しにくくなります。
動かないと肩周りの筋肉などが代わりに働いて呼吸をしようとします。肋骨が動く際に大胸筋も働いてくるので深い呼吸には肋骨と大胸筋が柔らかい方が呼吸しやすいです。
小胸筋とは?
もうひとつ大事になって来る胸の筋肉が小胸筋です。大胸筋の下に胸のインナーマッスルとしてあるのが小胸筋です。
肋骨から始まり、上腕骨の烏口突起に付着します。神経は大胸筋と同様外側・内側胸筋神経が走行しています。働きは肩甲骨の外転。息を吸うときにも働きます。
小胸筋が硬いと姿勢に悪影響が
小胸筋が硬くなることによって姿勢にも影響が出てきます。肩甲骨の動きに関わるので猫背の原因になることがあります。
腋窩の近くになるのでリンパの流れや血液循環も悪くなります。なので胸の筋肉の緊張を取ると肩こりの改善にも繋がっていきます。
狭心症が原因の可能性
そして胸の筋肉ではなく安静時に胸が痛む場合は筋肉が原因ではないかもしれません。
まずは疑うのは狭心症です。血管が固く、狭くなってしまうことが原因で起こる心臓疾患の一つです。
血液の流れが悪くなり、胸の痛みや冠動脈にけいれんが起こります。
心筋梗塞にも注意
心筋梗塞は冠動脈が詰まり細くなってしまい、心臓の筋肉細胞が死んでしまい機能が低下することによって起こる胸の痛みをともなう心臓疾患です。
狭心症と似ている部分がありますが、心筋梗塞は突然死を引き起こす可能性がある病気です。もし肩や胸の筋肉を緩めたりして胸の痛みが無くならなければ病院へ行ってみて下さい。