膝の痛みは怪我による物(急性・亜急性)や病気による物があります。
原因は使いすぎ、転倒した時、踏み込んだ時、様々です。
ここでは亜急性=繰り返しの動作により症状が進行した膝の痛みを中心に紹介していきます。
当院ではこの亜急性の負荷による、膝の痛みを訴える患者さんが多くいらっしゃいます。
それぞれの痛みの原因を特定し治療することで長期的な痛みも改善へ向かう方が多いです。
膝関節痛
- 動くと膝が痛い
- 階段の昇り降りで痛みが出る
- ジャンプすると痛みが出る
- 膝のお皿の下あたりが痛い
- 膝の内側や少し後ろ側に痛みが出る
- 屈伸時に引っかかるような違和感
- 膝の痛みが中々改善しない
膝痛の分類や特徴
1.急性による膝痛
・前十字・後十字靱帯損傷
前十字・後十字靱帯は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を前後から十字状に補強している靱帯です。
バスケやサッカーをやっている人に多く、
急停止したとき・ジャンプの着地時・急な方向転換をした時に多く見られます。(非接触損傷)
・内側・外側側副靱帯損傷
ラグビーでのタックルやサッカーでのスライディング、ジャンプの着地や急な方向転換で、
膝関節に強い外反力・内反力(膝が内・外側に入っている状態)が加わり発生します。
内側側副靱帯の損傷が圧倒的に多く、外側側副靱帯の損傷は稀になります。
・内側・外側半月板損傷
半月板は膝のクッション作用や潤滑剤のような、膝の動きをスムーズにする役割を持っています。
急性例では、これも同じくコンタクトプレーでのタックル、ジャンプの着地時に膝が内や外(内反・外反)に入った状態での外力で発生します。
慢性例では、O脚・X脚での継続的内反・外反力が加わり発生します。(変形性膝関節症)
その他にも先天性疾患(生まれつき)のもので、円板状半月(外則半月版に多く発生)というものがあり、通常よりも丸く分厚く形成され、
急性例・慢性例ともに半月板を損傷しやすくなります。
また、前十字靱帯+内側側副靱帯+内側半月板の損傷が同時に起こる事も少なくありません。
このことを不幸の三徴と言い、怪我の中でも代表的なものとなります。
2.亜急性による膝痛
・変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、関節の過剰な使用や使われ方の不適合により可逆的な変性を生じ、その後機械的な刺激が繰り返されることで、
不可逆的な変性を生じさせます。進行すると、関節を作る骨に骨棘(棘状の骨)が形成されたり、軟骨が減少、骨硬化が進み、
それらにより発生した痛みが更に歩行や運動を妨げ、進行を助長していきます。
また、痛みによる身体のアライメントの不具合(痛い方を庇う、痛くないように不自然な歩容をするなど)により、
関節にかかる負担は更に強まり、関節部に力学的な破綻が生じます。
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・オスグット
オスグッドとは、小学高学年~中学生の発育期にお皿の下の骨(脛骨粗面)が徐々に出てきて痛みを生じるものをいいます。
大腿(太もも)の前の筋肉(大腿四頭筋)がつながる脛骨付着部の骨端軟骨が剥離してしまっている状態です。
スポーツで特に飛んだり、跳ねたり、またボールを蹴る動作の繰り返しにより生じ、成長期に特徴的な痛みです。
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・鵞足炎
鵞足炎はランニングによる膝障害の代表です。
鵞足炎(がそくえん)は、膝の内側に位置する鵞足(がそく)と呼ばれる腱が炎症を起こす疾患です。
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・膝蓋靭帯炎(ジャンパーズニー)
膝蓋靭帯炎とは膝蓋骨(お皿)の下から脛骨粗面(お皿の下の骨)にかけて付着している、膝蓋靭帯の炎症です。
原因は繰り返しのジャンプ動作やランニングやウォーキングでの亜急性の外力が膝蓋靭帯に加わり続けることにより発生します。
また、大腿四頭筋とも付着し連動性もあるので、大腿四頭筋が緊張状態で硬さがあると拍車をかけてしまいます。
・腸脛靭帯炎(ランナーズニー)
腸脛靭帯とは大腿筋膜張筋が大腿部から靭帯に移行し、脛骨外側顆(すねの外側の骨)に付着する靭帯です。
腸脛靭帯炎とはこの靭帯が膝の骨(大腿骨外側上顆)と擦れることにより炎症を起こします。
原因は大腿筋膜張筋やその近くにある外側広筋、腸脛靭帯に付着する大殿筋などの筋肉の緊張がある、下腿外旋位が強い(О脚・XO脚がある)状態で、
擦れやすくなる・擦ったときの一回の負荷が高い状態で、ランニングやウォーキングをすることにより発生します。
・膝蓋下脂肪体炎
膝蓋骨(お皿)の下にある脂肪組織が炎症してしまうものです。
この脂肪組織は膝のクッション作用や滑らかに動くよう、潤滑剤のような役割を持っています。
これもまたランニングやジャンプなどの繰り返しな負荷や、膝立ちを長時間することが多いと慢性的な負荷がかかり続ける事により発生します。
膝痛の一般的な治療法
安静
患部の炎症を増悪させないように安静に過ごします。
アイシングと湿布
患部の炎症を抑える為に、冷やしたり湿布を貼る事で炎症を鎮めていきます。
痛み止めの服用
非ステロイド性抗炎症薬や筋弛緩剤を服用する事で痛みや炎症の改善を図ります。
当院の膝痛の治療法
当院では、
原因の特定(筋・関節・神経) × 解剖学的なアプローチを大切にしております。
まず、検査を行いどの組織を痛めているのか?どのような病態か分析し治療する対象を見極めます。
急性膝痛
炎症の抑制と患部の安静を第一優先に行います。
炎症している患部をマッサージしたり温めてしまうと炎症が増悪してしまいます。
最初の数週間は包帯やサポーターによる固定や電気治療、状態を確認しながら患部外への手技療法や筋力トレーニングを実施します。
また、精密検査などが必要な場合、整形外科への紹介もさせていただきます。
治療法 = 固定(サポーター・テーピング)+電気治療
亜急性膝痛
膝周りの筋の機能改善を図る為に膝関節やその筋肉に負担をかけている原因を分析し改善を図ります。
患者様一人ひとり原因は異なるので、丁寧に問診・検査・触診を行い見極めます。
慢性的な膝痛の原因が運動による物以外にも、股関節や足関節の可動域制限だったケースも多いです。
また、日常生活での不良姿勢が引き金となっている場合や筋力不足の可能性もあるので
患者様の普段の過ごし方やトレーニング方法も指導させて頂きます。
また多くの膝痛の症例を診てきて、
改善に効果的なLCTリリースという手技もおこなっています!
なかなか良くならない膝痛も諦めず一度ご相談ください!
治療法 = けいわ式骨格矯正+keiwa式トリガーポイント+LCTリリース
膝痛でお悩みの方はお気軽にご相談ください!
痛みや辛さが出るには必ず「原因と過程」があります。
私たちは解剖学や運動学をベースに問診・徒手検査・効果検証を行い、疾患を推測しアプローチすることで早期改善を図っていきます。
数多くの患者様にご利用いただき、治療技術や専門的知識を指示いただいております。
多くの臨床例から患者様の早期回復を目指します。
お仕事帰りでのご利用や用事のついでになどご通院に便利な立地にございます。
急な怪我やギックリ腰など急性症状にもご対応が可能です。
骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷でお困りの方はご相談ください。
当院では数多くの交通事故患者様のご対応を行ってまいりました。
整形外科の通院や保険会社さんへの相談事、治療をどのようにしていったら良いか?
様々な疑問に対しても丁寧に対応しておりますので、お困りの方は一度ご相談ください。
当院では様々な症状の患者様がお越しになります。適応範囲外の疾患が推測される場合は近隣の病院・クリニック・総合病院への紹介を行います。
お子様連れでも大歓迎です!子守りもさせていただき育児で奮闘する“ママ”を応援しております!
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